

起業というとすごくハードルが高かったり、すごい人のように感じるかもしれませんが、「起業」というのは「新しく事業を起こすこと」であり、会社経営だけでなく、フリーランスや個人事業主もこれに当たります。私が住むベトナムでは学生起業は当たり前のことで、さらに路上で市場で買った果物を食べやすいようにカットして包装して、観光客に2倍の価値をつけて売るおばちゃんも立派な起業です。
起業動機は人それぞれですが、今回は一人一人が経営者として生きていける時代に知っておくべき起業準備についてお話ししていきます。
①起業の「目的」と「目標」を明確にする

この作業を行わずにいきなり、起業アイディアを考える人が圧倒的に多いのですが、この2つがハッキリしているかどうかで、事業の明暗が分かれるほど大切です。
目標と目的の違いはわかりますか?目的とは「到達したい状態として意図し、行動を方向づけるもの。目当て。」つまり起業する際に何を目指すか、何のために起業するかということです。目標とは「目じるし。目的を達成するための行動」つまり、目的を達成する過程での行動指針です。
この違いを言葉で説明できない経営者が多いので、事業を継続できないのです。さらに言うと、目的に数字を掲げている企業は長く続かないですね。
企業の目的というのは経営理念(ビジョン)とも言われますが、ソフトバンク「情報革命で人々を幸せに」ユニクロ「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」
こういったところが目的です。どちらも達成するのに限界がなく、永遠に誰かのためになる事業の目的だと言えます。そしてこの目的を達成するための目印の1つが「目標」つまり売り上げや利益などの数字になります。
この違いを会社を経営していてもわからない企業は多く、企業理念に10億円とか書いてあるところもあります。じゃあ10億円稼いだらなんでもありなの?と思ってしまいます。ここまでお話しするとなんだか規模の大きな話に感じると思いますが、これは個人レベルでも全く同じなのです。
陸上の選手が、「僕はとにかく速く走りたい。10秒切ることが生きがい」というのと「僕は陸上で見てくれる人に感動を届けたい、そのために10秒切りたい」というのでは、全く目指すところが変わります。
ポイント
ブログやYouTube、Instagramでも企業の商品やサービスを宣伝して収入を得たり、フリーランスとしてお仕事を受注する際もこの考えはとても大切です。プライベートでたのしく投稿ではなく、収入を目的として始める場合は、まず「目的」と「目標」をきちんと決めてから始めるとより長く継続し成果に繋げることができます。
なぜなら、自分で事業を行うと様々な場面で判断が求められます。その時に「お金」が目的だと目先の売り上げをとってしまい、正しい判断を謝ってしまうからです。売上=目的を達成するための1つの指標という考えの軸を持っておけば、目的を図るための目標の1つだとわかり、目的にこの判断は反っているかで正しい判断をできると思います。
まとめ①
目的「誰のために」「どんなことを」を決めて、目標「達成するための具体的な行動、数値目標」を掲げてスタートしましょう。
②あなたの事業は誰のためにあるか明確にする

メモ
新しい事業アイディアは、誰かの悩みを解決すること、誰かの願望を満たすことなどの人々の悩みやニーズの中に事業のヒントが隠されています。本当のニーズを引き出して自分の事業と他の事業を差別化するためには、「なぜそれをやるのか?」という疑問を最低5回は繰り返し自問自答していきましょう。
【ヨガのオンラインスクールを立ち上げたい】
▼なぜ?
ヨガの素晴らしさで、人々を健康にしたい
▼なぜ?
自分が不健康で太っていた時期にヨガに出会い人生が変わったから
▼なぜ?
太っていた時は自分に自信もなく嫌悪感に陥り、外に出るのも辛かった。体型だけでなく心を穏やかに保つ力がヨガにはあるから、同じように悩んでいる人を助けたい。
▼なぜ?
人に会ってもうまく笑えないし、痩せてキラキラした人を見るのも辛かったから、ヨガスタジオに行かなくても自宅でできるオンラインヨガで前向きになれない人を救いたい。
▼なぜ?
会場費もかからず、初期費用もゼロ円でできて、より少人数で深くまで1人1人の問題に向き合えるから。
こんな風にひたすら自分の事業に「なぜ?」を問いただしていくと重要なキーワードだったり、本当に救いたい人の人物像が見えてくると思います。助けたい人は、過去の自分であったり、過去自分が出会った人や今周りで困った人だったりすると思います。「年齢」「性別」だけではなく、どんな悩みや暮らしをしているかまで想像して事業を計画しましょう。
まとめ②
起業準備として、まずは基盤になる事業の目的と目標の違いを理解する。そして目的を叶えるために、そんな悩みや願望を持つ人向けの事業を行うか、「なぜ」を最低5回は繰り返し自問自答し、ターゲットを具体的に想像する。これ以前に、自分には何の事業をしたらよいかわからないという方は、こちらの記事【海外移住を検討する友人へ】相談 blog#3を参考にしてみてください。
